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2010.06.17

江草ユニットの『まつばんだ』短調バージョン

以前紹介したピアニスト江草啓太さんから「えぐさ由唄・江草啓太」ユニットによる演奏の紹介のメールをいただいた。

先月、屋久島と奄美の曲を中心としたライブを行いました。
「まつばんだ」にも挑戦してみました。
始めたばかりのユニットなので、まだまだなところもあるかもしれませんが現状がこんな雰囲気です、ということで見ていただければ幸いです

さっそく聞いてみて、やや驚いたのは、はっきり短調のアレンジになっていたことだった。ほとんど奄美大島の島唄ふうなのである。

屋久島の唄は、長調のメロディとして採譜されていたし、 『まぼろしのまつばんだ』でその採譜の元唄の酒匂シゲさんの唄(一番きれいにメロディが聞き取れる)も長調の琉球風音階なので、すっかりそう思い込んでいた。

でも他の唄い手の泊伝市さんは微妙にゆらぐし、若松シマさんはほぼ短調で唄っている。そして悪石島の宮永マスギクさんの「まつばんだ」は、はっきり短調なのだ。

「まつばんだ」は奄美大島の「豊年節」や、「今ぬ風雲節」に似ている、という話があって、これがどう聞いても全然似ているとは思えない。ところが、短調バージョンの「まつばんだ」だと、なるほど似ているのだ。

素人理解で、間違っているかもしれないが、琉球音階では、長調と短調の転換がごく普通に起こるそうだ。

ド  ミ  ファ  ソ  シ  ド

この長調の音階が

ド  ミ♭ ファ ソ  シ♭ ド

にゆらぐ。これは

ラ  ド  レ  ミ  ソ  ラ

と同じことなので、短調である。

ちなみにインドネシア音階は(というのか?)

ド  ミ  ファ  ソ  シ♭ ド

なので、その中間になる(のか?)

ふつう沖縄風と思っている長調の琉球音階が、奄美大島に渡ると物悲しい短調の島唄になる、ということなのだろうか。「歴史が~云々」という話は鵜呑みにするつもりはないが、この変化はなんだか趣深い。こういう歌は、いつ、どんな風にして、屋久島に伝わったのだろうか。

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屋久島のようす(人文社会)」カテゴリの記事

コメント

早速ご紹介してくださってありがとうございます。

やはり奄美風に聞こえますかね。
一応目標としては酒匂シゲさんのバージョンに近づけたいと思っています。
間奏明け(5:09くらいから)は結構いい線いってるような気もするのですが、、、。

江草さんコメントありがとうございます。

最後のところ、いい感じでゆらいでますね。こっち方面にいらっしゃる機会はありませんか?

いままたCDを聴きなおしていたら、酒匂シゲさんも泊サトさんとのデュエットのときはけっこう短調に傾いているような…。こうやって長短ゆらぐものだったんでしょうね。

でもこれを今みんなで唄ったり教えたりするのはかなり難しいですね(笑)。

屋久島、行きたいですね。
今度行く時はライブができれば、と思っています。

難しい唄ですが、みんなで唄えたらいいですよね!

おお、それはすごい。
実現させたいですね。

私、正直いいまして、といな方々の唄は震えすぎではないかと思ってます。正調のバージョンはどれか、というようなことよりも、あの美しいメロディを、曲として抽出しちゃったほうが、あの歌は生きるのではないでしょうか。

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