2010.10.26 高塚尾根の滝雲~台風の雲行き
宮之浦岳の北東にある、平石岩屋の展望台から、高塚方面をながめたところ。なめらかな滝雲が、高塚・縄文杉方面を包むように流れ下っている。
北にはシベリア寒気団の高気圧、南に台風14号が迫る屋久島。気象情報ではまさに北の風が吹き荒れることになっていた。西側の国割岳・西部林道方面でも、低い雲がすごい速さで南の栗生方面へ流れている。
この滝雲は屋久島にぶつかった冷気のかたまりが作り出したもの。写真の左(北)から右(南)へ流れ、山を下るとともに消えてしまう。
ところがはるか高層では、絹雲が右手前(南西)から左奥(北東)へと流れていた。風向きが上と下とでほぼ正反対。こちらは台風の強烈な上昇気流から北へ向かう流れなのだろう。遠くのとがったピークは愛子岳。
永田岳が美しい。絹雲が速いスピードで左から右へ流れている。宮之浦川の源流には、雲海が波のように寄せては引いて、揺れている。
下ってゆくと、坊主岩付近で雲海に突入。
雲の中は冷気なのでひんやりしている。寒いくらいだ。新高塚小屋近くのヒメシャラ林。このあたりは落葉樹林の様相。
翌朝の縄文杉。 静かな霧の中。
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