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2010.10.23

ヤンバルトサカヤスデ禍~渓谷にて

018

10月18日のこと。尾之間のとある川。ここは亜熱帯的な生物の生態が見られて面白いところだ。

沢登りのスタイルでちょっとした岩場のへつり。狭いクラック(ひび割れ)をホールドにしてふと中をのぞくと・・・

「!!!」

なにやらおぞましいものが、奥にうじゃうじゃたかっている。

 

 

見ます? 

 

 

↓↓

016

これである。ヤンバルトサカヤスデだ。

屋久島の南部、いわさきホテル、尾之間温泉、小島、平内あたりで「ヤンバルトサカヤスデ発生地区により土砂の持ち出しを禁じます」という立て看板をよく見かける。

それ以外の地区に住んでいる者には実感がないのだが、該当地区ではたいへんなことになっていると聞いていた。

で、私もここで初めて実物を見たのだが、意外と大きく、長さ30mm、幅5mmくらいある。クラックの奥で集団でじっとして動かない。ああ、これがそうか、こういうところにもいるのだなあ、珍しい、と思ったのだが、そんなものではなかった。

川原の岩に、コロニーのような大集団が次々と現れたのである。

022

あっちにもこっちにもうじゃうじゃうじゃうじゃ、大きいものでは径50㎝くらいの群れになっている。隙間に固まっているのもあれば、岩の表面にただ集まっているのもある。うっかり刺激すると臭い。どう臭いかというと・・・なにかのヤニのような・・・ヤスデくさいとしか言いようがない。

島のように孤立した岩に集っている連中もいる。流されてきて助かった、というわけでもなさそうで、いったいなぜこんなところに集ってるのか分からない。繁殖行動のための集団見合いみたいなものだろうか。

Yasude

こんなものは頼むから増水で流されてしまえ! と念じたら、翌日の19日が前エントリーの大雨であった。ことごとく流れ去ってくれただろうか。(さすがに可哀そうだとは思わない)

このヤンバルトサカヤスデ、台湾から南西諸島伝いに北上し、薩摩半島南部まで分布をひろげている。人為的に土砂や植木の運搬で運ばれるらしい。

屋久島内では、鯛之川などの大きな渓谷が移動の障害になっているはずだ。しかしこのように渓谷に集まることもあるし、永久保や船行でも発生したので、安房周辺や島北部も侵入される可能性は高い。

知らなかったが、こんなものが家の周りに大発生ししたらほんと大変なことだ。アリだけでも大変なのに。

鹿児島県のヤンバルトサカヤスデ蔓延防止パンフレット

※おっとうっかり。この記事の写真はKさんに提供していただきました。ありがとうございました。

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屋久島のようす(自然史)」カテゴリの記事

コメント

うわ…こんなの沢登りの最中に見たくないです…。

これ以上範囲が広がらないことを願いたい。

…ここのクラックにもうじょうじょいましたよ。
核心手前のホールドでしたが。うっかり手を突っ込んでしまいました。↓
http://canyon.air-nifty.com/forest/2007/06/post_b325.html
あやちゃんトラバースはまた失敗。う~む。

気持ち悪い~。

ちなみに広島のうちの工場でも、今年はヤスデが大発生しています。

やっかいですね。このものたちを捕食するものは、いないのだろうか。

いないのかもしれませんね。

鈴川二段滝とヤスデの写真ブログ掲載ありがとうございます。

ホールドのクラックの中のヤスデ、今でもあの感触が・・・

あのもっと衝撃的な大集団を撮っておけばよかったですね。ヒロちゃんが危うく腰をすりつけそうになった(笑)。

カメムシとかサルフンのような致命的な悪臭ではないのですが、なにか警戒的な緊張感をはらんだ独特の臭いですよね。ヤスデ臭さ。

鹿児島本土では枕崎線の線路に異常発生して電車が運休になったらしいです…恐るべし。

21日のアクセス数が異常な数。いったいどうした事だろうと調べたら、鹿児島県頴娃町のヤンバルトサカヤスデ列車(一両だけど)スリップ事故の影響で、検索が増えたようですね。一瞬NZツアーの反響かと思ったけど(残念)。

そうそう、ヤンバルトサカヤスデの写真はこちらのエントリーの方がすごいです。
http://canyon.air-nifty.com/forest/2010/11/odss-2010117-d2.html

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