パブコメ提出
先ほど「エコツーリズム推進全体構想(素案)」へのパブリックコメント(パブコメ)をなんとか書き上げて屋久島町環境政策課に送りました。
「構想」は、屋久島町環境政策課が事務局として作成したものです。全体によく考えられているのですが、町が観光に対してどういう態度をとるか、という立場から書かれていて、肝心の屋久島訪問客の立場に立って物事を考えようという発想が感じられません。
というより、観光政策課の姿勢だと思うのですが、観光客に媚びる必要はない、みたいな、変な地域至上主義のニュアンスがほの見える。エコツーリズム推進協議会の議論でだいぶ修正されてはいるようなのですが。
観光の主体はあくまで屋久島に来る人。観光サービス業者はさまざまな知恵を絞り、売り込むことはあっても、原理的に受け身の立場です。主体的な受け身、という立場がジャストです。
それで、エコツーリズムの定義の中に、「観光客が主体である」ということを盛り込むよう提案。
それから、西部の利用に関して、「決められた場所以外は立ち入らない」という、意味不明で整合性のない文があったので、これを削除すべきだということを提案。
3番目に、縄文杉の利用調整もさることながら、周回ルートか歩道の拡幅が必要だということ。
4番目に、協議会と協力金・募金の乱立はよくないので、町なり環境省なりが、リーダーシップをとって、一本化するべきこと。
というようなことを書きました。
あと、書き忘れたのが、町の組織を改編すべきだということ。
現在町で自然観光にかかわっているのは、環境政策課と商工観光課の二つです。鹿児島県の観光課と環境政策課が分かれているので、予算獲得上のしくみなのかも知れません。
しかし、ヤクスギランド休憩施設のトイレでは「チップ」を要求するポストがありますが、これは商工観光課が集めています。ところが入口でレク森(林野庁)の協力金を集める傍らには、環境保全募金のポストがあり、これは環境政策課が集めているのです。
何なんでしょう。これは。
同じ町の中で組織が連動せず、それぞれ別々に動いている。これでは困りますし、効率の悪さは町税の無駄遣いそのものです。
それで、環境政策課を生活環境・施設係と、自然環境係に分割し、自然環境係を商工観光課に編入するべきだということです。だって、環境政策課が担当している世界遺産も国立公園もラムサール条約も、すべて最大の観光ポイントじゃありませんか。この大問題に町が精鋭を集めて、一丸となって動かないでどうする。
でも全体構想の範疇ではない、とかいって、一蹴されそうだなあ。
まあ、やっつけ仕事で、できはよくないのですが、パブコメは無視できないはずなので、送っておくことが肝心でしょう。
しかし、パブコメって、出すのはいいんですが、誰が読んでくれるのかどこにも書いてないんですね。
それに、公開されるのかな?
協議会で回し読みされるだけかな。
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