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2011.07.19

【新設】新高塚小屋 自己処理型トイレ 2011.7.12

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7月12日、宮之浦岳登山に行った際、新設なった新高塚小屋の 「土壌浸透式(自己処理型)トイレ」を見てきました。

以前の汲み取り式トイレ(写真左)に隣接して、2室のトイレが作られています。3ドアありますが、一番右のものは携帯トイレブースで、トイレではありません。

 

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その裏側。処理水には天水を利用。雨水が屋根の雨どいから2個の貯水タンクに流れ込むようになっています。かなり小さい印象を受けます。容量は合計で300リットル程でしょうか。

右手前のマンホールは、「消化槽」のふたで、この中でし尿が沈澱処理されます。

 

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その左手には土壌処理装置(蒸発散槽)。消化槽で中間処理された汚水はこの土壌中に浸み上がってゆき、有機物は土壌に吸着分解され、水分は屋根の下で蒸散してゆく、という仕掛けです。

 

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こちらは室内です。やや細身の便器。トイレットペーパー以外の物は詰まるので、流さないように、と注意書きがあります。

床には足で踏む水ポンプスイッチ。処理水が多過ぎると蒸散が追いつかなくなる恐れがあるため、水を流すのは1回だけにするよう、こちらにも注意書きがあります。

このトイレに関する環境省のプレスリリースはこちらです。

実際に使ってみた感想は、かなりデリケートで、こまめな世話の必要なトイレだな、というものでした。

中に入ると、まず先客の軟便が便器全体に炸裂していました。ポンプを踏むと、水が少し流れます。1回300cc程度が効率よく便器全体を洗うように流れますが、パワーが足りず、先事例はまったく流れません。

さらに1回、そしてもう1回ポンピング。まだ駄目です。

もし室内に閉じこもった状態だったとしたら、残された手は、持参のトイレットペーパーを大量に使ってこすり落とすしかないでしょうね。ペーパーもなかったら・・・万事休すか。

外には以前汲み取りに使っていた大小のバケツがあり、 水を汲んで来て掃除することは可能です。しかしなるべく水を流さないよう書かれているため、どの程度までやっていいのかわかりません。苦しいところです。

このいわゆるトレンチ式トイレの泣き所は、目詰まりです。ティッシュペーパーなどを流すとたちどころに性能が落ちてしまいます。麓で設置されている同じシステムの春田浜海水浴場や千尋滝のトイレでは、トイレットペーパーを常に補充しておくことで、この問題を解決しているようですが、ここにはさすがにペーパーの補充は無いようです。

このトイレの使用例すべてがスムーズにうまくいけばいいのですが、なかなかそうもいかないのが常です。利用者の多い時期に、一旦なにかで詰まったりすると、そのあとに次々と・・・という事態も考えられそうです。

利用者が全員時間の余裕をもって利用するわけではなく、切羽詰まって飛びこむ人も多いわけですから、マナーの良しあしでは解決しないでしょう。ハイシーズンには管理人が必要になるのではないでしょうか。

そういえば荒川登山口に下山すると、保全募金を集める係が二人もいて、忙しそうにも見えませんでした。せっかくお預けいただいた募金が「募金を集めるための人件費」に消えてしまうというのは、どうも無駄としか思えません。あんなことをするくらいなら、いっそ新高塚小屋に管理人を配置してはどうでしょうか。

ともあれ、今夏のシーズンは、このトイレがどこまで検討するか、見守ることになります。

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