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2011年7月

2011.07.25

エコツーリズム推進協議会の変な文書と「承認ハガキ」への意見

平成23年7月19日付で、屋久町エコツーリズム推進協議会から登録ガイド各位あてに文書が届いた。⇒「1107bukaiii.pdf」をダウンロード

屋久町エコツーリズム推進協議会の事務局は屋久島町環境政策課である。先日、長い検討の果てにようやくまとまった「エコツーリズム推進全体構想案」は、屋久島町議会で全会一致で採択を否決されるという、前代未聞の結果に終わった。

マスコミ各位はこれを 「屋久島は、縄文杉の保全より、観光利益を選んだ」というふうに、報道したのは記憶に新しい。「馬毛島の基地の補助金欲しいので反対しよう」の件と並んで、新たに屋久島の名を全国に知らしめたところである。

しかし傍聴に行ったわけでもないので、一町民の立場では、実際に議会でどのような議論があったのかはさっぱりわからなかった。

この文書はその説明のためのものだろうと思ったのだが、そうではなかった。

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2011.07.19

【新設】新高塚小屋 自己処理型トイレ 2011.7.12

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7月12日、宮之浦岳登山に行った際、新設なった新高塚小屋の 「土壌浸透式(自己処理型)トイレ」を見てきました。

以前の汲み取り式トイレ(写真左)に隣接して、2室のトイレが作られています。3ドアありますが、一番右のものは携帯トイレブースで、トイレではありません。

 

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その裏側。処理水には天水を利用。雨水が屋根の雨どいから2個の貯水タンクに流れ込むようになっています。かなり小さい印象を受けます。容量は合計で300リットル程でしょうか。

右手前のマンホールは、「消化槽」のふたで、この中でし尿が沈澱処理されます。

 

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その左手には土壌処理装置(蒸発散槽)。消化槽で中間処理された汚水はこの土壌中に浸み上がってゆき、有機物は土壌に吸着分解され、水分は屋根の下で蒸散してゆく、という仕掛けです。

 

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こちらは室内です。やや細身の便器。トイレットペーパー以外の物は詰まるので、流さないように、と注意書きがあります。

床には足で踏む水ポンプスイッチ。処理水が多過ぎると蒸散が追いつかなくなる恐れがあるため、水を流すのは1回だけにするよう、こちらにも注意書きがあります。

このトイレに関する環境省のプレスリリースはこちらです。

実際に使ってみた感想は、かなりデリケートで、こまめな世話の必要なトイレだな、というものでした。

中に入ると、まず先客の軟便が便器全体に炸裂していました。ポンプを踏むと、水が少し流れます。1回300cc程度が効率よく便器全体を洗うように流れますが、パワーが足りず、先事例はまったく流れません。

さらに1回、そしてもう1回ポンピング。まだ駄目です。

もし室内に閉じこもった状態だったとしたら、残された手は、持参のトイレットペーパーを大量に使ってこすり落とすしかないでしょうね。ペーパーもなかったら・・・万事休すか。

外には以前汲み取りに使っていた大小のバケツがあり、 水を汲んで来て掃除することは可能です。しかしなるべく水を流さないよう書かれているため、どの程度までやっていいのかわかりません。苦しいところです。

このいわゆるトレンチ式トイレの泣き所は、目詰まりです。ティッシュペーパーなどを流すとたちどころに性能が落ちてしまいます。麓で設置されている同じシステムの春田浜海水浴場や千尋滝のトイレでは、トイレットペーパーを常に補充しておくことで、この問題を解決しているようですが、ここにはさすがにペーパーの補充は無いようです。

このトイレの使用例すべてがスムーズにうまくいけばいいのですが、なかなかそうもいかないのが常です。利用者の多い時期に、一旦なにかで詰まったりすると、そのあとに次々と・・・という事態も考えられそうです。

利用者が全員時間の余裕をもって利用するわけではなく、切羽詰まって飛びこむ人も多いわけですから、マナーの良しあしでは解決しないでしょう。ハイシーズンには管理人が必要になるのではないでしょうか。

そういえば荒川登山口に下山すると、保全募金を集める係が二人もいて、忙しそうにも見えませんでした。せっかくお預けいただいた募金が「募金を集めるための人件費」に消えてしまうというのは、どうも無駄としか思えません。あんなことをするくらいなら、いっそ新高塚小屋に管理人を配置してはどうでしょうか。

ともあれ、今夏のシーズンは、このトイレがどこまで検討するか、見守ることになります。

2011.07.11

『ネイチャーガイドと歩く屋久島』 ブルーガイド

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てくてく歩き『ネイチャーガイドと歩く屋久島』
ブルーガイド 実業之日本社 2011年7月発行 本体900円+税

歴史ある実業之日本社の「ブル-ガイド」から、新しく「ネイチャーガイドと歩く」シリーズがスタートしました。第一弾は屋久島と小笠原です。

『屋久島』にはYNACが全面的に協力しています。

内容は、縄文杉、白谷雲水峡、ヤクスギランド、宮之浦岳、蛇之口滝、竜神杉、安房川カヤック、海、のコースガイドで、それぞれにYNACのスタッフが同行して、コメントを入れてゆく、というものです。

以前からこういう本はぜひ作ってみたいと思っていたので、ひょんなことから夢がかないました。

YNACは途中から企画にかかわったので、もう少しつっこみたかったところや、他にも紹介したかったところはあるのです。また安房川のカヤックは、これは編集側のだんどりなのか、YNACの市川ではなく、他社のガイドが収録されているのが少々解せません。

しかし、このシリーズはおそらく年ごとに改訂されてゆくと思うので、またバージョンアップの機会はあるでしょう。

ぜひ書店で、手にとってご覧ください!

2011.07.04

『佐渡のスギ・自然・エコツーリズム』報告会をします

屋久島自然クラブ 沢登り部 鈴川 2011.7.2

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自然クラブ沢部、7月は鈴川中流部。写真2段滝上段を上るヒロちゃん。

今回は沢での動作の特訓のため、中流部を少し溯行し、沢屋の道場「虎の穴サーキット」に行きました。ここは花崗岩の淵で、水際を一周する間に5つの課題があり、これをこなすことで飛躍的にムーブが上達する優れものです。

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虎の穴へ至る途中にも、さまざまな課題があります。これは難度の高い『江戸川ボルダー』。YNACのヒルマがいいところまで行ったが落ちて、全滅。

 

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『沼田トラバース』 成功者多し。余裕の愛ちゃん。

 

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虎の穴 『課題1番』。ぺたっとした花崗岩のへつりをフリクションで。ここは彩ちゃんが苦闘のトライの末に成功し、みんな大喝采。

 

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虎の穴 『2番』。これは切り落としたような垂壁のトラバースで、『あやちゃんトラバース』並ぶ最難関課題。エースマキオくん他がトライを繰り返すも、全滅。

 

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滝の横を斜上する『3番』。ロケーションが豪快。フィンガーパワーとフットワーク、バランスの課題。ヒルマと愛ちゃん。

 

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スラブの水際をはい上がるだけのシンプルな『4番』。これは奥が深い課題で、スーさんが執念でこれを落とし、勝利の雄たけびを上げる。

 

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平行四辺形のくぼみを右上に斜上する『5番』。立体的な登りで、ムーブが分かるまでは苦闘を強いられる。トライはアラキさん。手前左が『4番』でもがくヒロちゃん。

いやー楽しかった。私も『1番』と『4番』で五十肩が治りました。

この日の様子は、ものつくりのKさんがブログに書いてくださっています。

 

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なおも足りずに帰り道のボルダーで渓流タビでセッション。トライしているのはDrコト―。

さて、次回はどこへ行きましょうか?

 

 

2011.07.02

新高塚小屋トイレ完成

環境省屋久島自然保護官の松永さんから、屋久島ガイド各位あてに、新高塚小屋トイレ完成の連絡メールが届きました。以下に要点を紹介します。

「…2010年度に環境省が着工した新高塚小屋の土壌処理方式のトイレが、この度完成いたしました。」

「すでに、供用開始されて いる宮之浦岳ルートの携帯トイレブースと併せ、本日7月1日より供用を開始いたしました…」

「本トイレは、雨水を利用した簡易水洗式トイレです。」

「トイレ裏の雨どいや雨水パイプの受け口に、大量の落ち葉等が詰まり、集水に支障が生じること も考えられます。・・・そのような事態が確認されたときは、…除去を行っていただけると幸いです。」

「本トイレの処理能力は合計50人程度/日(1人3回利用/日)と想定しています。ゴールデンウィークや夏季等の利用集中期には、処理能力を上回る利用が予想され、汚水があふれ出たり、悪臭や故障が発生する可能性があります。」

「新高塚小屋において、上記処理能力を上回る宿泊利用が見られる際は、携帯トイレのご利用にご協力ください。」

「本トイレにトイレットペーパー以外のものを流すと、故障や処理機能低下の原因となります」

「足踏みポンプによる簡易水洗式ですが、大量に水を流すと土壌処理機能が低下
します。流すのは1回に限るようにご指導ください。」

「12月中旬から3月中旬までの冬季は、積雪による雨どいの破損防止と、ポンプ
及び配管の凍結破損防止のため、閉鎖いたします。ご注意ください。」


「新高塚トイレの詳細については、下記HPに近日中にUP予定です。ご参照く
ださい。http://www.env.go.jp/park/kirishima/ 」


「環境省九州地方環境事務所 屋久島自然保護官事務所 自然保護官  松永 曉道」  

とのことです。やっと完成です!環境省の皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。大切に使います。

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