ヤクタネゴヨウの新産地発見!
今年2015年2月23日、屋久島自然クラブの調査で、屋久島町尾之間に、絶滅危惧種ヤクタネゴヨウ(レッドリスト絶滅危惧IB類)の第4の自生地が発見されました。
モッチョム岳の登山道から双眼鏡でこの流域を観察していて、どうもヤクタネゴヨウに似た木があると考えていた地点で、実際に調査を試みました。現場はこのように、モッチョム岳西壁を望む険しい尾根の上でした。ここに上るための道はありません。読図でルートを見出すところです。
やせ尾根の上に、ヤクスギやヒノキに交じってヤクタネゴヨウは生きていました。直径数十センチという大径木が4本だけの島内最小の群落です。
球果(まつぼっくり)は、表面がなんとなく葉っぱっぽい、ゴヨウマツ独特の質感です。
注意深く地面を観察すると、小さな実生がいくつか。後継樹になるまで育つのは難しい様ですが、ヤクタネゴヨウはまだまだ未来をあきらめていないようです。
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