日食

2009.09.11

屋久島のダイアモンドリング

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7月22日、屋久島いなか浜にて。皆既日食のダイアモンドリング。

なんと、永田と口永良部島では雲の切れ間にみえたそうです。Z-Hisakoさんからご提供いただいたものを、コントラスト処理してみました。貴重な写真をありがとうございました。

ご本人の屋久島記はこちらです。→Hisako's Cafe

2009.07.22

無念な人々~皆既日食@屋久島

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2009年7月22日10時48分~11時01分。

皆既日食を観察している人々をインターバル撮影したものです。無念そうに空を仰ぐ雰囲気はよくわかりますね。

ああ皆既日食

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皆既日食当日。朝から無情の雨。

 

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空模様は、前線が日食にドンピシャで南下。すごいことになってます。予報は雨、昼前には雷雨、降水確率は終日70%。

鹿児島本土側もかなりむずかしい。奄美大島はなんとか逃げ切れそうですね。

町からの放送がありました。

「・・・大変厳しい観測環境となっております。雲の間から太陽が見えることを期待しましょう。」

2009.07.15

木漏れ日ピンホール

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西部林道の、緑のトンネルを歩いていると、木漏れ日がピンホール現象を起こして、太陽の像をアスファルト道路に投影していました。この丸い光の一つ一つが太陽の像なんですよ。

太陽が欠けてくると、このピンホール像も欠けて、だんだん三日月のような形になってゆくはず。そう。いよいよ皆既日食が近づいてきました。島内もみんなしだいにわくわくしてきています。

もうすっかり梅雨も明け、素晴らしい夕焼けが見られるようになってきました。こう暑い日が続くと、雨の一つも降ってもらいたいものですが、22日ばかりは晴れて欲しいものです。

2009.03.14

日食の動き~インド、中国でも観測できる

しばらくエントリーをさぼってしまって済みません。
 
いま「屋久島ガイド登録」の更新手続き中なんですが、提出書類のなかにいろいろ自慢話を書き込む欄があり、そこに「ブログ記者として屋久島に関する情報を発信している」とか書いてしまいました(笑)。
 
ということで背水の陣を敷き、頑張って再開しますので、今後ともよろしくお願いします。
 
さて、日食の話題です。
遅ればせながら日食の勉強をしようと、Webを探ってみました。一番まとまっているのはさすがのWikipedia。

日本語版によると、今年の皆既日食は、トカラ周辺から上海・杭州~成都の長江沿い、ブータン、インドなどで見えるらしい。

それなら「世界中から屋久島に人が集まる恐れ」なんて悲壮な話はなさそうですね。

欠け方の程度の差はありますが、部分日食は日本全土で見えるのだし、「皆既」という点が夏の屋久島旅行のボーナスになるというだけのことなら、多少人が増えるというだけで済む話かもしれません。

そもそも皆既日食を見たいというだけであれば、苦労してトカラや屋久島に来るよりも、上海にでも行ったほうが相当安く上がりそうですね。

それはそうとWikipediaの英語版にすごいアニメーションがありました。日食の移動のGIFファイルです。これは必見です。

確かに影の中心が屋久島あたりを横切ってゆく。日食って月の公転が絡むので、西から東に進むんですね。なるほど。それは知らなかった。

日食を宇宙から見た写真はこれが有名です。この影がWikiのアニメのように時速2000キロくらいのスピードで移動してゆくらしい。
 
なお、屋久島では三年後の2012年5月12日に金環食も観測できるそうです。

金環食は皆既食と同じように太陽に月が完全にかぶる日食ですが、月の軌道が地球から遠くて見た目の直径が太陽より小さくなる場合に、太陽の周囲が金の指輪のように見えるというものです。
日食の名所ですね。屋久島は。

2009.02.14

皆既日食協力金1000円?

2009年2月13日付け朝日新聞鹿児島版によると、

「4500人の受け入れを公表している屋久島町は、皆既日食対策費として入島者1人あたり1千円の協力金を求める計画を明らかにした。」

とのことです。1000円×4500人=450万円集めようということになりますかね。

事実関係、特にその内訳を確認しようと役場に電話をすると、「本日は閉店いたしました」と録音アナウンス。

閉店(笑)?

まあ、私は地元なので、いざとなれば直接出向きますから構いません。

しかし、みなさんが平日に電話をかけ続けても・・・仕事中に(笑)・・・パンク状態でぜんぜんつながらないのですから、土日にこそ申し込みをしたいですよね。屋久島町が呼びかけたことにみんな反応してくれているのだから、役場にはきちんと対応する社会的責任があるのではないでしょうか。職員の負担が大変だ、というのなら負担がかからないような増員やシフトを工夫すればいい、と思いますが。

まあ確認できないままでなんですが、とりあえずコメントします↓。

同様に受け入れ管理を始めている他の自治体は、サービスとその代償という形をとっているのに、大勢の来島は迷惑なので、そのペナルティとしてまず金を取る、という思考回路は屋久島だけです。

これは不健全、と言って悪ければ、逃げの発想ではないですかね。誰か協議会の中でものを言う人はいなかったのかなあ?

でもまたぞろ「協力金」です。たぶんこの日食をテコに入島料につなげて、というもくろみもあるのだと思いますが、あまりにもアバウトです。

ヤクスギランド300円

トイレは別で100円

白谷300円

これもトイレはべつに100円

それ以外のトイレが大変なので500円

林道が混むので250円か500円(3歳以下はただ)

日食なので1000円

正当性のある料金ならわかりますが、全部協力金です。当然のように要求されてしまうのですが、「協力しないのは自然を大事にするつもりがないのですね」と言わんばかりの態度ですな。善意の強要はには抵抗を感じます。

可能なところから実行に移してゆく、というと現実的に対応しているかのような印象がありますが、方向性に筋が通っていないと、こういうふうに流れてしまいがちです。

保全募金については私は当事者なのでなお支持しますが、いろんな行政機関がそれぞれ勝手にお金を集めようとしているところが不埒です。

屋久町の中でも「保全募金」は環境政策課、「トイレチップ」と「荒川林道利用料」は商工観光課、「日食協力金」は企画調整課に権限が分かれています。そのへんが絡んでいるのでしょうか。

屋久島の自然観光施設への予算投下は、そのほとんどがアクセス道路の維持管理ですが、これはすでに税金で行われているものです。

そしてその是非はともかく、地元はそのインフラを活用して産業を展開する権利と義務を与えられている。

持続可能な開発に関しては、すでに地元主体でエコツーリズムという哲学がしっかり検討されている。

逃げている場合ではないのでは。

2009.02.12

日食前後1週間の屋久島入島者数を町が一元管理~できるのか?

7月の皆既日食前後1週間の船便での屋久島入島者を、屋久島町が一元管理する、との報道があったが、その内容に唖然としてしまった。

この記事を読む限り、7月19日~25日の一週間、キャパを越えて押し寄せる観光客は迷惑であり、町として完全規制を貫く、といわんばかりの意気込みである。

こんな大枠を一方的に突然決められても、当事者は困るのだ。

詳しく聞こうと思っても、窓口の「日食予約センター」に問い合わせが殺到して回線がパンク状態になっており、ぜんぜん連絡が取れない(笑)。

かろうじてつながった電話で確認した内容によると、「当日の全体のキャパを宿の定員(4200人)とキャンプ場の定員(300人)計4500人に限定して、宿の取れた人から優先して船の座席を割り振ってゆきます」ということのようである。

日食ツアーというのは要するに町の予約センターを通した予約はすべて日食ツアーということにし、町がマージンを取る、ということらしい。日食ツアーという名のツアーが行われるわけではない。

また、予約センターは申し込み人数が多ければ3月20日に抽選を行って、外れた人は島に入れないという。

なるほどかなり厳しい規制のようだ。ところがさらによく聞くと、「日食予約センター」の予約以外に、各船会社でも一般予約は受け付けるというのである。

それじゃあぜんぜん一元管理じゃないじゃないか(笑)。

鹿児島商船とコスモラインに問い合わせてみると、町からの予約枠がどのくらいになるかわからないが、1ヶ月前の予約開始のその前に、「予約センター」の分を優先して入れ、余った分に一般の申し込みをもらう、とのことである。要するに町にはねられても、普通の予約はぜんぜん可能なのである。

果たしてこの「一元管理」とやらはうまく行くのか?

現在の入島人数のキャパは、1日につきフェリー2便約1500人、ジェットフォイル7便約1750人、合計3250人/日。飛行機6便約450人で、合計約3700人ということになる。

町はすでに「受け入れ可能数4500人」と宣言してしまったのだが、3日間交通が満員になれば、3日分の来島最大人数は11100人で、6600人オーバー。飛行機は除くとしても、5250人オーバー。町が「これで町の決めたキャパは満杯ですからこれ以上予約を入れないでください」、と言ってみたところで、そんなことを各船会社が7月の稼ぎ時に受け入れられるわけがない。

もうすでに破綻が見えているではないか。

この状況では、町が「合法的な来島は町が認めたものだけです、それ以外に来る人は非合法です関知しません」 といったって、それは言い逃れにしかならないだろう。

もし何も手を打たなかった場合、宿の取れなかった5000~6000人はどうするか。山小屋に集中する可能性が高くないか?

予約センターで宿泊を確認したとき、「山小屋に泊ります」という人は確実にいるだろうし、それを拒否する理由もないはずだ。また予約を断られたので、並んでフェリーに乗ってきました、という人だって当然でてくるだろう。

町が人数を決めて、それより多い人に門前払いをしようとしても、現実的な対策を考えなければ、受け入れられなかった何千人という人々が、ただでさえ過剰利用が問題にされている山中に集中するかもしれない、ということだ。

いいのか?それで。

この規制話の当初から、大人数が殺到して島の生活が破綻する、などと町はマイナス面ばかりを強調してきた。しかし、どうもわからないことがある。

関係者は日食って楽しみじゃないのだろうか?

私などは凄く楽しみなのですが。

なにしろ皆既日食がこの世界遺産の地屋久島で見られるのである。世界的大スペクタクルではないか。苦労はあるだろうが、ここはひとつ世界中からやってくる皆さんと一緒にこの一大天然ショーを楽しみましょう!という意見がどこからも出ないのはなぜだろう?

里帰りや知人友人枠は多少期待できるだろう。しかし特設キャンプ場などは用意しない、などと頑張ってる場合ではなく、少なくとも2000~3000人規模のキャンプ村くらいは開設しないとまずいのではないだろうか。

その程度の人数なら、大地震被災地の避難キャンプや難民キャンプ、あるいは何万人クラスの大規模なロックフェスティバルなどのノウハウが、国内に蓄積されているはずだ。

あるいはホームステイ制度を作って、一般世帯に臨時の民宿になってもらうというのはどうだろう?

まだ時間はあるのだ。破綻の見えている計画に固執せず、楽しいイベントとして日食を迎えるわけにはいかないだろうか。

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