『土曜日の森』参加者の皆さん
11日の石塚山登山は大雨のため、18日(土)に延期になりました。
いよいよ梅雨前線がかかってきましたね。でも遅めのほうが花はいいかもしれません。
18日に参加ご希望の方は自然史研究会事務局(YNAC)まで、電話42-0944 またはメールでご連絡ください。
アクティビティ中心の「自然クラブ」と、自然観察会「土曜日の森」が融合して、「第二 土曜日の森」がはじまります。
夏は海や川で存分に遊び、秋は恋の季節を向かえた動物たちを様々な角度から観察します。
講師はYNACスタッフなど、自然科学の専門家による地域還元型プログラムです。
年間スケジュール (各月第2土曜日予定)
5月14日 栗生タイドプール観察
6月11日 石塚山花見登山
7月 9日 沢遊び
8月13日 沢遊び
9月10日 スノーケリング
10月 8日 ヤクザルの生活
11月12日 ヤクシカの生活
12月10日 動物のフンと食生活
お申し込み方法
対象: 原則として島内在住の中学生以上の方(小学生以下は保護者同伴) ※ご相談下さい
受付: 各月1日から前日(金曜日)まで 定員: 各回20~30名程度
参加費: 200円/人(保険代) 集合時間・場所・持ち物: 申し込み時にお伝えします。
お申し込み・連絡先
(有)屋久島野外活動総合センター〔YNAC〕
上屋久町宮之浦368-21
Tel:42-0944
E-mail:forest@ynac.com
(過去の分です)
場所: 松本洋さん宅のお庭から二又川支流沿い(海岸林)
スタッフ: 岡田・樫村・佐藤・長谷川
土曜日の森・第6回は「海岸の原生林」をテーマに、初参加の5人を含め総勢21名の参加者が実際に海岸沿いの植物を採取・同定して、屋久島の植物に触れ合った、といいますか、どれもこれも似たような葉っぱを手に悶え苦しんだ、というべきか。
21人を4つの班に分け、二又川沿いの海岸林を30分程探索。ノルマとして各班5種類の樹木を集めた。その結果、全部で18種の樹木を同定できたのだが、これらを前回白谷林道で調べたリストと比べると、共通種が4つしかない。
海岸性の常緑樹の葉は潮対策で分厚く、光沢があって頑丈そう。なのに新芽は普通の冬芽のように芽鱗(がりん)で堅く守られていない。むき出しのまま。いつでも新しい葉を出せそうだ。寒さを感じない所なんだなーと実感。
しかし、樹木観察シリーズの4回目ともなると、葉っぱの見分け方もなんとなく身についてきたようだ。海岸から標高500mまでの植物で目を肥やした参加者のみなさんは、更なる高みをめざして、日夜植物図鑑と格闘していることであろう。
(鷲尾・小原)
(過去の分です)
場所: 田代海岸駐車場近辺
スタッフ: 市川・鷲尾・樫村・長谷川
まずは市川講師による葉っぱの寿命についての解説。その後5-6人ずつの班に分かれて2~3本の木の葉の寿命を調べてみる(同時に同定も行った)。
この日は2年生から6年生までの葉が見られた。同じ木でも年齢の違う葉があったので、次は生えている場所や枝のついている高さによる違いを観察。その後の結果発表では「日陰の葉の方が日向のものより寿命が長くなるのは何故か」等を考察した。
最後に、冬芽の中身を見て誕生前の葉も観察した。葉っぱの正確な年齢を測るのは難しかったが、参加者は「葉の寿命」という視点から木を観察するのが新鮮だったようだ。
(過去の分)
場所: 県道白谷雲水峡線 標高500~550m
スタッフ: 鷲尾・松本・岡田・樫村・佐藤・長谷川
先月は動物シリーズでしたが、植物シリーズ第1回目は、まず植物に慣れ親しんでもらおう。という事で、植物のどこを見たら種類が分かるのか、調べ方を学ぶことから始まりました。基本的に「葉」の特徴から植物を調べる方法を用いました。
はじめは参加者を5つのグループに分け、1グループに2種の植物標本を渡します。まだ何の知識も無い状態で、その2つにどんな違いがあるのかを列挙してもらいました。その違いを学術的にどのように呼ぶか、分類の基準にする特徴は何か、を説明し、今度はその知識を踏まえて現場でグループごとに5種ずつ採集。同定作業を行いました。
植物は知りたいけどとっつきにくい。そんな方が大半で、子供はすぐ飽きてしまうかと思いましたが、これまでの講座以上に皆さん集中して同定作業を行い、「知る」「分かる」喜びに開眼していたようです。
最後に出てきた植物を書き出し、「どんな植物の仲間が多いか」「照葉樹が多いが何故?その特徴は?」など、白谷の植物の特徴を考察。皆さんの植物を見る目が大きく変わったのではないでしょうか?
(過去の分です)
場所: 宮之浦川 白浜 講師: 牧瀬一郎
スタッフ: 岡田・松本・樫村・佐藤・長谷川
冷凍保存されていた交通事故死した若いオスシカを使って、解体しながら「シカの体の構造」と、「部位の利用方法」について、猟友会の牧瀬一郎さんに教えていただきました。
内臓はあらかじめ取り出してありました。まず胃を開けて、4つの胃と内容物を見ました。一つ目の胃だけで子供の頭ほどの大きさがあります。植物繊維の分解はこの中のバクテリアや細菌が担うので、やや発酵臭がありますが、動物質のものが無いので臭くはありません。
その他の臓器も、これがあれであれが何と言いながらばらし、草食動物の一番の特徴でもある長~い腸の長さも測ってみました。特に長い小腸は、限られた空間に収まるよう螺旋型の管が蛇腹折のよう縮まっています。人間と違って盲腸が大きく、ここでも植物の繊維を分解します。大腸ではもういわゆる「シカ糞」が連なっています。
体は木につるし、皮をはぐところから始まりました。以外に大人も子供も皆抵抗なく真剣に解体シーンを見ています。途中各自持ってきたナイフで少しずつ皮剥ぎも体験しました。大人たちはその後の肉のはぎ方、利用の仕方を真剣に聞いていましたが、傍らで子供たちは「頭」に夢中。皆で頭の皮や肉を必死で剥いでいました。
「動物の命は余す所無く利用するのが礼儀」。という事で、最後は浜で焚き火を起こして食すことにしました。これも以外に皆さん何の抵抗も無く、むしろ「こんなおいしい肉は食べたことが無い」くらいの勢いで、特に子供たちががっついていました。
残ったお肉は希望者に分けましたが、中には「頭の骨を持って帰りたい」「目玉をお友達に見せてあげたい」「皮はどうやってなめすんですか?」など。皆さんの好奇心をかなり刺激したようです(笑)。
一郎さん、皆さんに貴重な体験、本当にありがとうございました。
『土曜日の森』と『自然クラブ』を合併します。
冬期限定の予定だった自然観察講座『土曜日の森』を、秋まで月一回のペースで続行します。
あるいは『自然クラブ』の内容を軽量化し、自然史研究色を強めて続けます。
開催日は毎月第2土曜日に決めておきます。自由参加ですが、講座によっては定員や参加制限があります。
自然クラブ現会員のみなさんには、メールその他で連絡します。そのほかの方は、メールか電話でYNACまで問い合わせてください。
屋久島ダイビングクラブは続行します。
自然クラブ海部(シーカヤッククラブ)は、そろそろ屋久島一周が完成しますが、その後はどうするの?
これまで自然クラブで行なっていた、沢登りや古道研究登山などの活動は、少し形を変えて続けたい。なんか忙しいなあ。このへんをどうするか、現在思案中です。
(小原)
2005.3.26
美しいビーチも、めくるめくリーフもない、一湊の元浦海岸。
何の変哲もない、石ころと岩場が続くばかり。
「しかしこの海岸の生物相の豊かさは驚くべきもの。
海綿動物、腔腸動物、扁形動物、ひも形動物、袋形動物、
環形動物、軟体動物、節足動物、棘皮動物、原索動物、
脊椎動物と、主要な動物の『門』のほとんどが見られます。」
講師1はYNAC長谷川りえ。今回デビューです。
講師2のYNAC松本が、石のひっくり返し方を指導。
「ちょっと覗かせてもらうつもりでね。見たら、元の位置に戻しときましょう。」
さあ海岸に展開したひっくり返し部隊。
今日は大潮。海面の干満の差が激しい日です。
潮が引くにしたがってどんどん面白い生き物が現れ始める。
いろいろ採れました。これは小原家のバケツ。
仕分けして、種類を調べます。
人気の高かったのは、ゴカイ都市、エビのいろいろ、
そして無限に生息していたムラサキクルマナマコ。
それでは最後に元浦のアイドル、ムラサキクルマナマコの、珍しい「用足し」写真をご覧ください。
この後、駐車場の脇をヤクシカの親子がすたすた通過していったため、
陸生脊椎動物も観察できました。
最近のコメント