沢登り MCC

2012.04.15

屋久島自然クラブ沢部 花揚川 2012.4.14 

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4月の沢部は屋久島南東部の花揚川~前岳(965m)。沢登りグレードでいうと、2級程度。初~中級者向けの谷。それほど悪いところはないが、大滝と上の二股の高巻きがカギになる。

花揚川は、下部は亜熱帯ぽい照葉樹林に包まれた緑濃い平凡な谷、上部は大滝や二股の滝など高巻きを強いられる迫力のある谷で、詰めはやや倒木ヤブが多いものの、すっきりと尾根に上がることができる。

 

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下部はだいたいこんなかんじ。標高400mあたりまで登ると、白谷雲水峡と似てくる。

 

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たまに滝っぽいところが現れるが、難しいところはない。ただし、沢の詰めにも、前岳からの下降にも読図が少々難しく、地図をぼんやり見ていると、ルートを誤ってしまう。読図のトレーニングにぴったりなのである。

 

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みんな、だいぶ読図力が向上しましたな。

 

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谷がやや狭まってくる標高560mで、唐突に大滝30mが現れる。水量は少なくシャワー状だが、ここまでの谷が平凡だっただけに衝撃的。

初溯行の際は右側を登ったが、今回見るとその登った部分が崩壊して、ルートが消滅していた。新しくトラバースルートをひけそうなバンドはある。今回は人数が多いので、パス。

 

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大滝を大高巻きして谷に戻ると、いくつか滝が続く。二股の両門の滝を高巻いて右谷に入り、前岳の西鞍部に詰めあげ、前岳頂上に登った。なんだかんだで溯行時間9時間。初溯行時には3時間で登ったので、3倍かかったことになる(笑)。

 

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初級向けとは言え、1000m級の山を越えるちゃんとした溯行ルートである。ほぼまったくの素人グループとして活動を始めた沢部だが、1年でだいぶ力をつけた。

沢登りの指導法もそれなりに分かってきた。これからまた1年、どんな展開にするか、いろいろ検討中です。

 

 


2012.03.08

川原北谷の25m滝

3月3日、屋久島自然クラブ沢部の川原北谷溯行から。

県道上の連瀑群を越え、しばらく溯って、最初に出てくる2条25m滝。谷の曲がり角にあるため下流から見えないので、いきなりこれに出くわすとけっこうひるみます。

でもよく見てると、左滝側に登れそうなラインがある。中段テラスまでは問題ない。その上は水流左の広いクラックか、その左のリッジ、最悪でも水流通しにシャワークライミングで上まで突破できそう。水量が少ないときは、確かこの左滝は水がなかったはず。

エース神崎 くんがリード。テラス上に一本ハーケンを打ち、終了点の木にロープ固定。後続は全員アセンダーで自己確保して登る。ハーケンの上の乾いた岩が、高度感もあってちょっと緊張。4級マイナスくらいか。

思えば全員でささっとこう登れるようになるまで1年かかったことになるか。まあ月1ですからこんなもんでしょう。

上の動画、クライマーは沢部の父、モリタさんです。

2011.08.20

今日の捜索のようす

今日の捜索のようすをこちらに書きました。

2011.07.04

屋久島自然クラブ 沢登り部 鈴川 2011.7.2

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自然クラブ沢部、7月は鈴川中流部。写真2段滝上段を上るヒロちゃん。

今回は沢での動作の特訓のため、中流部を少し溯行し、沢屋の道場「虎の穴サーキット」に行きました。ここは花崗岩の淵で、水際を一周する間に5つの課題があり、これをこなすことで飛躍的にムーブが上達する優れものです。

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虎の穴へ至る途中にも、さまざまな課題があります。これは難度の高い『江戸川ボルダー』。YNACのヒルマがいいところまで行ったが落ちて、全滅。

 

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『沼田トラバース』 成功者多し。余裕の愛ちゃん。

 

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虎の穴 『課題1番』。ぺたっとした花崗岩のへつりをフリクションで。ここは彩ちゃんが苦闘のトライの末に成功し、みんな大喝采。

 

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虎の穴 『2番』。これは切り落としたような垂壁のトラバースで、『あやちゃんトラバース』並ぶ最難関課題。エースマキオくん他がトライを繰り返すも、全滅。

 

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滝の横を斜上する『3番』。ロケーションが豪快。フィンガーパワーとフットワーク、バランスの課題。ヒルマと愛ちゃん。

 

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スラブの水際をはい上がるだけのシンプルな『4番』。これは奥が深い課題で、スーさんが執念でこれを落とし、勝利の雄たけびを上げる。

 

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平行四辺形のくぼみを右上に斜上する『5番』。立体的な登りで、ムーブが分かるまでは苦闘を強いられる。トライはアラキさん。手前左が『4番』でもがくヒロちゃん。

いやー楽しかった。私も『1番』と『4番』で五十肩が治りました。

この日の様子は、ものつくりのKさんがブログに書いてくださっています。

 

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なおも足りずに帰り道のボルダーで渓流タビでセッション。トライしているのはDrコト―。

さて、次回はどこへ行きましょうか?

 

 

2011.05.28

「やぶこぎグレード」メモ

クライミングや沢登りでは、そのルートのむずかしさや、要求される技術の高さを示す、「グレーディング」が行われている。自分やメンバーの登攀力と比べながら、ルートを選ぶための目安として使われる。

沢登りでも、難しいルートになると、命とグレードをてんびんにかけて、慎重に計画を考える必要がでてくるので、おろそかにできない。

これに対して、「やぶこぎグレード」というものがある。なんとなく世をすねた香りもあるが(笑)、実際に経験してみるとなかなか納得のゆく、かつ味わい深い世界の感じられるもので、私はこれけっこう好きである。

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2011.05.25

屋久島自然クラブ2011 【沢登り部】発足!

自然クラブのメニューでも要望と期待の多い「沢登り」。
一人では、また初心者ではなかなかできないアクティビティですが、その分やってみるとその面白さに夢中になってしまう人も多いのでは!?

自然クラブのメニューとして沢登りができるのは年間2~3回と限られてしまいます。
せっかくなので、もっと楽しみたい!やるからには技術も覚えたい!
そんな方の為に、【沢登り部】を発足することにしました。

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2011.01.05

海外溯行同人の猛者、雨の千尋滝スラブにトライ

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千尋滝です。

滝の左下に白く割れた箇所があります。この辺の花崗岩は本来白い岩ですが、岩面は黒紫色をしています。これは地衣類が表面を覆っているためです。

でよく見てください。  ・・・わかりますか? 二人登ってます。

正月の悪天に沈澱していた海外溯行同人のきの・けんチームがついに我慢できなくなり、一瞬のスキをついて、右岸スラブの千々岩ルート5.9にとりつきました。

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2010.12.18

奄美大島で沢登り!

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12月9~13日、奄美大島の瀬戸内町観光協会のお招きにあずかり、小原と樫村の二人組で陸域のガイド研修の講師をつとめてきた。いろいろな意味でとても印象深い日々になったが、なかでもハイライトは12日に訪れた嘉徳川エリアだった。

嘉徳は名瀬―古仁屋を結ぶ国道からすこし外れたところにあり、太平洋側の大きな入り江に独立している。大島の中でも陸の孤島といった趣のあるところだ。

入り江の奥が大きな素晴らしい砂浜になっている。護岸はなく、アダンとモクマオウの海岸林が海と陸とを隔て、背後にこぢんまりとした集落がある。

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2010.11.09

ODSS屋久島研修 2010.11.7

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岐阜の大手アウトドアガイド会社ODSSの皆さんが屋久島研修にきました。小原はここにキャニオニングやロープレスキューの研修でお世話になったことがあり、そのよしみで沢登り研修を引き受けました。

場所は尾之間の鈴川下部。上の写真は「益田トラバース」。ここは岩が濡れていて難しく、小原を含め、全員が核心かその前で落ちてしまいました。

みんなウェットスーツ持参なので、水温が多少低くてもぜんぜん平気です。

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私はちょっと遠慮したい感じでしたが、みんな乗鞍は夏でこのくらいですよと言って、平気で泳いでいました。手前はひと泳ぎして戻ってきた吉野川ブランチのRockyさん。

やっぱり他流試合は楽しいですね。

ところでヤンバルトサカヤスデはまだ谷の中で健在でした。それどころか増えている感じ。

 

見ますか?

 

 

では・・・

 

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こんな感じでした。

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2010.11.04

宮之浦川溯行の最新情報

・・・を、聞きたいかたは、今夜うちへどうぞ。来る前に電話ください。46-3234です。

海外溯行同人のけんじり君と、森君が山から下りてきています。溯行2泊3日で、けっこう寒かったようです。

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