コラム

2013.01.31

GIFアニメで3D

3D=実体視は大好きで、地図をみたり、まねごとで写真から作ったりしています。

でも少々練習が必要なので、「見えません」「できません」という人も多い。

ところがこれをGIFにしてしまえば、あら不思議立体に見えてしまうというアイディアを発見しました。→明治時代の日本3D

なるほどこれならいけるかも。さっそく試作してみました。

P1100922_3

「sango.gif」をダウンロード 動きますか?まあまあ立体に見えますね。

もうひとつ

P1100950
「tsuwabuki.gif」をダウンロード

こんな感じです。なにかに使えそう。

2012.12.19

縄文杉の腐朽枝を補強する必要はない

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(このデッキの真上の大枝に、腐朽が発見された)

屋久島の森の荘厳さは、人為に関わらず、自然のままに長い年月を経たところに生まれる。

たとえ伐採されても、その後の年月によって破壊は癒える。「原生自然」に限りなく近い位置にあることが、屋久島の最大の価値であり、それが善意であれ悪意であれ人為が入ればその分、屋久島の森の真価は損なわれてゆく。
 
 
   
先日林野庁九州森林管理局が、縄文杉の大枝に腐食が見つかったと発表した。古い木になればそんなことは当然で、驚くほどのことはない。とりあえず、観察デッキの、枝が落下するの可能性がある部分を立ち入り禁止にするとのことで、なにか対応を考えるのだろうと思っていた。
 
ところが、林野庁は、縄文杉の大枝が落ちないようにロープで固定するのだという。これには大いに疑問を感じた。そんなことをする必要が、どこにあるのか。

デッキの立入禁止の状況はこちらでよくわかります。
⇒「ざるの洗い方」

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2012.08.27

ルール、マナー、ガイドラインについて

“ルール=規則、マナー=作法、ガイドライン=指針 (広辞苑)”

3月に行われた今年度の屋久島ガイド登録の第一回講習の際、屋久島町環境政策課の担当者から、「ルール・マナー」を決めたい、という発言があり、その素案のようなものを配られた。

あまりにも唐突な話だったので、まずその「ルール」と「マナー」の定義について質問したのだが、担当者は答えられなかった。そこでルールとマナーは全く違うものであることを話したが、同様の講習会が日時を替えて何回か行われており、それらでどのような話がされたのかはわからない。

このように、ルール、マナー、ガイドライン、全部意味が違うのに、なぜか屋久島では、ひとからげにして使おうとするケースが多いので困ることが多い。

ルールは規則であり、罰則が伴うこともある。明快な強制力を持つ法律や条例などの根拠を必要とする。

これに対してマナーは、作法、あるいは行儀のことで、ある行動や動作などの中で関わったり対面しりする相手に不快感を与えないための配慮だ。

屋久島の山岳部利用や観光に際してしばしば出てくる言葉だが、どうもおかしな使われ方をしていることが多い。気に入らない者に対して、なにかを強制しようとするときに使われるような、いやーなニュアンスを含んでいることが多いのだ。

こういう際の言葉の使い方は、いい加減であってはならない。誤解や恣意的な解釈を防ぐため、誰が見ても誤解しようのない、明快な意味が必要だ。

屋久島で自然の利用法の共通認識を作るには、自然公園法や森林法などのルールをはっきりさせた上で、慣例などは吟味して整理し、ガイドラインとするのが適当だと思う。つまりある目的を達成するために設けられる「指針」ないしは「基本方針」である。

なにか判断のしにくい問題が想定されるとき、基本的にはこれでいこう、実際の現場では経験則を活用してケースバイケースで判断しよう、というやり方がそれだ。

ルールはよく内容を確認のうえ、ガバナンスの意味で順守しよう、それ以外の行動はガイドラインによっておたがいうまく判断しよう。

それでいいではないか。

自然公園法や、森林法などのルールにも、不透明な部分や、おかしな慣例に流されているところはある。それはきちんと議論して解釈の幅を確認しておけばいい。

階段をどちらが先に登るのか下るのか、休憩場所が混雑する場合はどうすればいいか、他のお客さんに対して、ガイドはどういう態度をとるのがいいのか。意外とやっかいな現実的な問題をさばく、その指針がガイドラインである。

ルールでないことは、ガイドラインとして合意しておく。これにそって各自が判断する。他者の判断は基本的に尊重する。

「マナー」は作法であり配慮である。これをしなかったからといって、非難される必要はない。判断の幅があることを、マナーに反しているなどといって、一方的に非難されるなど、不愉快以外のなんでもないではないか。

フィールドをより良く利用するためにガイドラインを決めておく。

自然の中で必要なのは、自由に行動することの重要性を知ることだ。誰からもつまらないことを強制など断じてされたくない。

2011.06.20

フェリー屋久島2のヤマニシの被災~海猫の黒さんより

海猫の黒さんよりひさしぶりにお便りがありました。フェリー屋久島2についてハッとさせられた部分を紹介します。

「東日本大震災ですが、前にもお話しましたが、折田汽船の「フェリー屋久島2」、コ
スモラインの「プリンセスわかさ」の2隻の屋久島種子島航路の船は、北関東以北で
旅客フェリーの建造実績能力のあるただ1つの大型造船所であった石巻のヤマニシ
(旧名称山西造船鉄工)の作品です。」

「とくにフェリー屋久島2はいまだにヤマニシ史上最高の豪華船です(外装もデザイン
も優れているが、特に内装は内装部門で宮内庁御用達をうけていて、戦前から日本を
代表する豪華客船ではお約束の高島屋百貨店インテリア部門が手掛けた、離島航路と
は思えない逸品)。まあ、こんなもん作るから折田は結局(以下略)」

「この造船所、テレビとかでも出ましたし、ネットで検索してもわかりますが、津波で
工場が全損しました(工場・造船ドックが壊滅)。ただ、幸い従業員は奇跡的に全員
無事でしたので、再開予定で準備中と報じられています。建造船を得た多くの船社か
ら支援も来ているようです。屋久島の人にはあまり身近に感じない大震災かもしれま
せんが、こういうところは多少関係しております。」

「ということで、また夏もなんとか島に行こうと画策中です。行けそうになったら、ま
たご連絡させてください。ではでは、また。失礼いたします。海猫の黒」

2010.12.15

奄美大島豪雨災害チャリティライブ「ディ!ディ!」

奄美大島豪雨災害チャリティライブ「ディ!ディ!」

元ちとせ他、ライブ生中継中です。

2010.12.04

鹿児島大学ワンダーフォーゲル同好会OB総会 2010.11.20-21

鹿児島大ワンゲルOB総会が、2010年霧島の白鳥温泉で開催された。2年ごとに各地で開かれることになっている。前回の2008年は屋久島会場だった。

今回の会場、霧島の白鳥温泉は古い歴史を持っている。1704年には境内のアカマツの巨木2本が、東大寺の梁材としてはるばる奈良まで運ばれている。運搬の詳細が細かく記録されており、屋久杉の運搬を考える上でなかなか参考になるところだ。

20日の昼間に、甑岳北東の平坦な尾根に残された照葉樹原生林を歩くことのできる「郷土の森」コースをえびの高原から下る。これはツガ、アカマツ、イスノキ、スダジイなど大木の生い茂るすごい森だった。掘り出し物。

同日夜、総会。冒頭元顧問であったK先生の退官を記念して記念品が贈られ(登山用GPS)が贈られた。K先生は退官前後から山歩きを活発化され、すでに屋久島は総なめにされている。

各会員の現状報告のなか、今年宮崎を襲った口蹄疫との最前線に立たれた先輩方の話は、端座して聞くべきものだった。

鹿児島大の農学部からの人材はひろく南九州で活躍しており、ある人は獣医として、ある人は畜肉の専門家として、身を擦り減らすような戦いを続けられた。

翌日は一応朝解散し、三々五々韓国岳に登ったり、温泉沢登りとして知られるK川にいったりした。私はもちろん温泉沢登りに参加しました。

2010.10.23

奄美大島の情報

奄美大島瀬戸内町の海辺のさんぽ社柳澤さんのつぶやきからの情報。インターネットラジオのUSTREAMで奄美大島の情報AMAMIFM がリアルタイムで配信されている。これはすごい威力だ。

http://www.ustream.tv/channel/amamifm?lang=ja_JP

島内のがけ崩れ状況・復旧状態などの交通情報、

九州電力が400人を動員し総力を挙げて電気の復旧にあたっていること、

保険所からは川や側溝にハブが流てついて潜んでいるという注意喚起、

docomoは避難所になっている住用町東城地区の「体験交流館」などで復旧したが、それ以外の地区ではまだなこと、

などの情報が刻一刻と流されている。これは大きな力になると思う。

・・・今また雨が降ってきたらしい。

屋久島も雨にこそ強いが、何かの理由で県道が寸断されたり、鹿児島との連絡や流通が途絶えたりすることはいろいろ想定できる。非常時に島としてどう対応するか、町や地域レベルでも個人レベルでも練っておく必要があると思う。

2010.05.25

ピンクテープの濫用

ピンクテープを屋久島で初めて使ったのは私である。20年ほど前、時の環境省屋久島事務所管理官から、鹿之沢周辺の分かりにくいところにこのテープを設置してくれと頼まれたのだ。

「よりによってこの色か?こんなケバいショッキングピンクを、自然の中につけるのか?違和感のかたまりだろう!」

すると管理官はこういった。

「違和感があるからいいんじゃないか」

・・・まあそれはそうだ。

というわけで使ってみたのである。しかし当時一般に使っていたビニールテープが20年を超える耐久性を持つのに比べると、ピンクテープはわずか2~3年しか耐久性がなく、日のあたる場所などではすぐにゴミになってしまう。

また男性に割合の多い色覚特性で赤系が見えにくい場合、このピンクテープはまったく目立たないものになるので、そもそも意味がないどころか危険ですらある。

というようなことで、個人的にこういうセンスのないものの使用に対して、私は昔っから反対派である。ま、シャクナゲのつぼみに似ているといえば似ているのではあるが、決して美しいものではない。違和感の是非はともかく風景を台無しにするし、うっかり写真に入ってしまうと、それだけで失敗作になる。

こんなものはやめて、早く世界遺産にふさわしいセンスあるトレール標識を整備すべきだ。この話は事あるごとに心あるガイド関係者から申し述べていたのだが、関係行政機関にはいまだにピンクテープ付けておけば事足りる、程度の認識しかないのはまことに遺憾というものだ。

かつて登山道の整備が行き届かず、遭難が頻発した時期に、とにかくピンクテープを切れ目なくつければ道迷いは防げる、とばかりに妙な使命感を持って、やたらにこれを付けている人がいた。あまりのひどさにすこし間引くと、この男が逆上するので、まったく困りものであった。

ところで、先日花山歩道を歩いたら、登山道のルート外に結んであるピンクテープがいくつもあった。登山道からよく見えるのだ。なかにはぼんやりしているとまっすぐ引き込まれてしまうテープもあり、あまりにも危険なので撤去した。

賛否はともかく、現状ではピンクテープは登山道のしるし、という認識は定着している。登山道であることがあり得ない場所ならいざ知らず、登山道に登山以外の目印として同じテープを使うのは許されない。せめて色を変えるくらいの配慮はできないものか。

いずれにしても、誰が何のためにやったのかは知らないが、屋久島の奥深くで人を迷わせるようなものは問答無用で撤去である。

2010.05.14

今西錦司の発言とiPod デジタルに笑いデジタルに泣く

フランスに行ってる若い友人からメールが届いた。

「以前今西錦司が大隅半島の照葉樹林を絶賛していた、と言ってましたよね、大伐採前の。あれの出典は何ですか?」

というような問い合わせである。確かに私はそう言った。今西は大隅の高隈山の照葉樹林を評価していたはずだ。ところで出典は・・・何だっけ? と、本棚を捜索してみたのだが、見つからない。どの文献に載っていたのか、さっぱり思い出せない。

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2010.04.15

井上ひさしの訃報を聞いて

『河童が覗いた50人の仕事場』(妹尾河童.朝日新聞社1986)だったと思う。例の精密なイラストでさまざまなプロフェッショナルの仕事場が紹介されている中に、井上ひさしの部屋があった。取材に訪れた河童さんが、机の横にメモ書きが貼ってあることに気がついて、書き留めている。

「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに」

その瞬間に骨肉になる言葉だったなあ。これは。それ以来頭の芯に入り込んでいる。

まじめな愛読者ではない。『表裏源内蛙合戦』、『吉里吉里人』、『腹鼓記』、『コメの話』くらいだろうか。考えてみれば90年代以降は他のことばかりしていて、愛読者ですらなかった。

井上ひさしという人がいてくれている、ということはいつも意識していたが、今回の訃報を聞いて、感じたのは「しまった!お話、ろくに聞いてませんでした」。

でもいいのだ、と思っている。井上ひさしの想いを込めた文章はすぐれたテキストになって残っており、死後もなおその魂にふれることは不可能ではない。人類だけができる離れ業。死んだ人の魂は、テキストや楽譜、絵のような記号・表現の中に精密に残されているのだ。

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