屋久島本の世界

2015.04.29

『屋久島の自然図鑑』神嵜 真貴雄著

『屋久島の自然図鑑』神嵜 真貴雄著 メイツ出版 1800円(税別)
ついに出ました、屋久島のガイド神崎さんのデビュー作。

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とにかく中身の詰まった、大変な力作で、全巻合わせてじつに770点にのぼる写真が使われている。
前半はガイドブック編で、主な自然探索ルートと登山ルートが紹介されている。後半は圧巻の図鑑編588種で、植物・動物・菌類とこれほど多様な生物たちを撮りまとめた例は屋久島で初めてではないか。山・里・渓流で、見かけたことのある生物はほぼ収録されている。
編集は相当な突貫作業だったようで、ページレイアウトには改善の余地がある。特にガイド編は地図の見にくさなどそれが若干目立つ。しかし屋久島を10年にわたって注意深く見つめ続けた男の書いた本だ。見てくれのいいわかったような気になるだけのムック本などとは、記事の深度がそもそも違う。じっくり読むべき本なのだ。
ギリギリ今年の連休に間に合ったことになる。屋久島を訪れる方は、ぜひこの本を一冊荷物に入れて来て欲しい。

2011.07.11

『ネイチャーガイドと歩く屋久島』 ブルーガイド

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てくてく歩き『ネイチャーガイドと歩く屋久島』
ブルーガイド 実業之日本社 2011年7月発行 本体900円+税

歴史ある実業之日本社の「ブル-ガイド」から、新しく「ネイチャーガイドと歩く」シリーズがスタートしました。第一弾は屋久島と小笠原です。

『屋久島』にはYNACが全面的に協力しています。

内容は、縄文杉、白谷雲水峡、ヤクスギランド、宮之浦岳、蛇之口滝、竜神杉、安房川カヤック、海、のコースガイドで、それぞれにYNACのスタッフが同行して、コメントを入れてゆく、というものです。

以前からこういう本はぜひ作ってみたいと思っていたので、ひょんなことから夢がかないました。

YNACは途中から企画にかかわったので、もう少しつっこみたかったところや、他にも紹介したかったところはあるのです。また安房川のカヤックは、これは編集側のだんどりなのか、YNACの市川ではなく、他社のガイドが収録されているのが少々解せません。

しかし、このシリーズはおそらく年ごとに改訂されてゆくと思うので、またバージョンアップの機会はあるでしょう。

ぜひ書店で、手にとってご覧ください!

2011.06.18

『屋久島ヒトメクリ』5号発行

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ヒトメクリ5号でました。今号は読み物として全体が面白い。

①YNACの広告は、もちろん故井上ひさしさんの銘からです。
②小原ちらっと出ています。

それからヒトメクリが編集した「栗生方言集あらんばらあ」。

屋久島は渓谷が険しく島内の交流が少なかったため、村落ごとに方言が異なることが特徴です。「あらんばらあ」は栗生のことばの集大成ですが、これの全島版ができれば画期的だろうなあ。

内容を見ると、とても古風なことばが多いのが印象的です。おもしろいです。

うえるだんARBOR!

2011.04.27

「屋久島」 大沢成二写真集 出版

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「屋久島」 大沢成二写真集 青青社 1,600円

屋久島での3年半から生まれた珠玉の写真集。

3年半という、屋久島全体をまんべんなく見守り続けた時間が、これだけのものを生み出しました。収録された作品のいずれもが、撮影が完成するまでにどれほどの時間を必要としたことでしょうか。

雨に濡れ、つややかに光るヒメシャラの枝に、寒そうにふくらんで止まるズアカアオバト。鰭条(きじょう)を美しく緊張させた青いトビウオのスーパーショット。

雪の縄文杉や白谷雲水峡の、もうそこしかない、という場所に現れてくれた雌ジカ。

サクラの花をぱくつくサルの、春の健康な食欲。

世界中で屋久島の山のわずかな岩場にしか存在しないヤクシマリンドウの絢爛とした咲きっぷり!

ことさらに厳しかった雪の頂上に、毅然とたちあらわれた雄ジカ。

屋久島というフィールドを共有する者として、この写真集には深い共感を覚えます。

そういえば、一世を風靡したあの「ウィルソン株のハート」は、大沢さんが発見したものです。

誰もが見ていたはずなのに見ていなかったあのハート。細やかにまんべんなくすべてのものを見出そうとした、写真家ならではの眼力というべきでしょう。裏表紙に使われています。

写真集としては小さい本なので、もっと大きな版形で、もっとたくさんの作品を見たかったなあ・・・という思いはあります。でも、ちょうどプレゼントしたくなるサイズですね。

昨日、宮之浦の環境文化センターで、「ヒトメクリ」Arbor出版主催の、出版記念パーティーが行われました。

美味しい手作り料理が盛りだくさん! 写真集の出版とお子さんの誕生を祝う、和やかな会でした。

そうそう、本日からその文化村センターで、大沢成二写真展が開かれています。連休に屋久島へお越しの方は、ぜひお立ちり寄りください。

2011.01.19

『屋久島ヒトメクリ』4号 2011.1.18

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『屋久島ヒトメクリ』4号.ArBor出版¥500.昨夜安房の泊書店で、納本ほやほやのところをGET! 

年3回発行。定期購読1年間(3冊)¥1980.ホームページはこちらです。

表紙に 「おかげさまでふためくりめ!」 お疲れ様でした、佐藤編集長。ちょうど地域というものについて、いろいろ考えていたところだった。一読していろいろ考え込む。

かき手にも、嬉しそうな人、味わい深い人、にやりと笑ってる人、不機嫌そうな人といろいろで、じつに今の屋久島の雰囲気がよくでていると思う。

古居智子さんがウィルソンに関する連載を始めた。ウィルソンの生涯についてはどこかでまとまったものを読んだのだが、なんの本だったかなー。本棚にあったと思うのだが思い出せない。

ともあれ今後屋久島のなくてはならないメディアへと成長してゆくであろう、お薦めの一冊です。どうぞ定期購読を!

2010.06.20

『山と渓谷』7月号 「山の論点 世界遺産管理に司令塔を!」

ヤマケイ7月号『山の論点2010』に「世界遺産管理に司令塔を!」196-197ppを寄稿しました。←屋久島の協力金類に「あれれ?」と思った方、ぜひご一読ください。

「協力金」問題は、ローカルの行政鳩首会議に任せておくと、どんどんおかしな方向へ進んでゆくので、すこし全国区の問題になった方がいいのではないか、との提起です。

問題点は

①課題が生じると「協議会」が作られ、共同管理の形をとる

②協議会名で「協力金」に類した名目の、料金ではなく「寄付金」を取り始める

このパターンが定着し始めたところにあると思います。必要が生じるたびに公金のような顔をして別途金を集める。その金の管理を第三者機関がきちんと細かくチェックするシステムは、ない。

原因は、仕事と金について誰も責任をとる必要のない「協議会」の濫用であり、かならずしも世界遺産管理のノウハウを持たない担当者が集まって管理の方向性を決めているところにある。

解決法は、管理能力をもった一元的管理機関を作ることだ。

という主旨の2pです。

さっそく海猫の黒さんからもっと鋭い指摘のメールが届きました。

屋久島の問題としても大切ですが、他の地域で自然施設の管理方法を検討されているところに対して、参考になればという思いです。

今日はここまで。

2010.06.14

『密行 最後の伴天連(ばてれん)シドッティ』 古居智子 新人物往来社

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『密行 最後の伴天連(ばてれん)シドッティ』
古居智子 2010.5.21 新人物往来社 ¥1800+税

屋久島の歴史のなかに、その名を残す二人の人物がいる。1人は泊如竹、もう1人はシチリア人のジョバンニ・バッティスタ・シドッティ。本書はこのシドッティの、初の本格的伝記である。2003年から2009年まで、7年間にわたり屋久島の季刊誌『生命の島』に連載された。

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2010.05.09

『屋久島ヒトメクリ』 2号

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2010.03.18

『屋久島ブック 2010』 山と渓谷社 発行

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2009.12.06

『屋久島ヒトメクリ.』 創刊です

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「『屋久島ヒトメクリ.』は屋久島と人をめくる、めぐる屋久島発の雑誌です。 ・・・屋久島の自然や観光のあり方などを語り合い、考える場として、島内外への情報発信の基地をめざします。  親から子へ、子から孫へ伝える生活に根ざした情報をあつめて、島の文化の発展・継承につながればという思いもあります。」

巻頭にこの言を挙げて、「屋久島ヒトメクリ.」ついに創刊されました。

しかし、いきなりこの表紙できたか(笑)! 畏友牧瀬一郎上屋久猟友会副会長が、愛犬とともに出動したシカ猟のショット。写真家大沢成二氏によるモノトーンの緊張感あふれる作品です。

発行人の佐藤未歩さんは『生命の島』編集部出身で、執筆陣も『生命の島』から引き継いでいますが、新しい書き手の発掘も積極的に試みているようですね。

記事の中では、シカの調査に取り組んでいる川村さん、ヤモリを調べている京大の河合さん、そして上記の大沢さんの連載などが目を引きます。元YNACのわっしーもエッセイをよせ、地学同好会の中川正二郎さんも引き続き頑張っています。

地元発のメディアとして、今後の活動を大いに期待しています。創刊おめでとう!

島内のあちこちで購入できますが、定期購読もできるとのことです。
屋久島ヒトメクリ.

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